1999年に2刷が出たこの本を、ブックマーケットで見つけて600円で購入しました。
英国イングランドに生まれ農業に従事した後、作家となり、動物を主人公とした愛情豊かな
作品が多いディック・キング=スミスの作品です。
あらすじは、・・・・「ああ、スカイマイスター、あなたがゴットハンガーの森にいらっしゃる限り
私たちに不運なことがありましょうか」
ある日森に現れた謎の鳥スカイマイスターの教えに従って、
森の鳥や獣は、森番の銃から命を守っていた。だが森番は、スカイマイスターに
狩猟の邪魔をされ続け、畑や鶏が荒らされたとき、執拗な復習をはじめる・・・・
という話です。
スカイマイスターは、この森の動物たちの王者なのですが、最後までその鳥の種類は
わかりません。あとがきによると、イヌワシではないかといわれています。
ちなみに、登場人物は
ロフタス=オオガラス ダーシー=ハシボソガラス グライド=モリフクロウ
ユーステス=コキンメンフクロウ ジェブ=コクマルガラス
マイルズ=カササギ etc・・・・・・・
と半分以上の登場人物が鳥なわけです。
そして、登場するすべての鳥や獣が、まるで記録映画を見ているように
たんねんに、生き生きとリアルに書かれています。
それに、「食物連鎖」がこのテーマとなっているのです。また、必死に生きている
動物たちを、勝手気ままに殺していく人間が・・・。
この物語の最後は、ちょっとビターハーフな終わり方です。
とてもいい本なので、絶対に読んでみてくださいね。
それから、あとがきによると、
(このタイトルは、「ゴットハンガー」。「ゴット」はいうまでもなく「神」、
「ハンガー」は「山や丘の斜面に広がった森」。つまり、日本語のタイトルは
「ゴットハンガーの森」としておきましたが、「ゴットハンガー」だけで「神の森」ということになる)
と書いていました。
この本の出版社・・・・・講談社
値段・・・・・・・・・・・・・・1400(税別)